認知症カフェへの初参加

先日、南城市が開催する「認知症カフェ」に参加してきました。

この認知症カフェというのは、認知症の方やそのご家族、地域の方などが、無料で相談・交流・情報交換ができる場で、気軽に会話する中で日々の思いを吐き出せる場所です。

そこで私は、今ままで『きっとこうなんだろうな』と想像でしかなかったことを、初めて“生の声”として聞くことができました。

体験談から知った、想像以上の現実

配偶者やご両親が認知症と診断されてから感じる切なさや、必要となる生活の工夫。そして、認知症は時間とともに進行していくため、初期の段階では周囲の理解が追いつかないという現実。

これまで当たり前だった日常の中にある趣味の場でも、趣味仲間から「迷惑だから、来させないで」と言われてしまい、少しずつ居場所がなくなっていく日々。

ご家族の方も、デイサービスなどの時間以外はほとんど付き添いが必要となり、自分の自由な時間を確保することが難しいのが現状で…。

認知症の方も、支える人も、病気の進行という誰にも抗えない理由で世界が狭まり、心の置き場を失ってしまう。だからこそ、地域に「安心していられる居場所」を作って欲しい、という思いを伺いました。

お話を聞いていて、胸が締め付けられるようでした。涙が出そうだった。本人も、関わる人も、努力だけではどうにもできない変化の中で、徐々に世界が狭まり、心の行き場がなくなっていくことが、ただただ切なく、やるせなかった。

改めての気づき

私は、サポートをしているご家族の方に、目を向けていました。ご家族の方も、「自分の時間をつくってほしい」「好きな時に、好きなことを自由にしたっていいんだよ」という思いで、このサービスを始めました。

ですが今回、認知症の方自身の“居場所づくり”も、まだまだ必要なのだと知りました。

デイサービスなど行く場所が十分にあると思っていて、だから次のステップとして、周りの人々に対してのケアが必要だと考えていましたが、実際には、認知症の方自身も、楽しみを奪われていたのだと気づきました。


「仕方がない」では、対処ができない時もある

同じ話を何度も繰り返すなど、認知症ならではの色んな行動を目の当たりにし、戸惑い、イライラし、つい怒って強い言葉をかけてしまう、そして後悔をする、といった日々だというお話しも聞きました。

以前、病院や施設で働いていた私としては、それはすごくわかる感覚です。理解していても、気持ちが揺れる瞬間は誰にでもあります。

ただ、看護師はその勤務が終われば次のスタッフにバトンタッチすることができ、勤務時間も1人でみているわけではなく、勤務者みんなで認知症の方をサポートします。

でも、ご家族はそうはいかない。その生活がずっと続いていくんだな…っと、その重さを改めて感じました。

地域のつながりと、これからの課題

さまざまなお話を伺う中で、胸があたたかくなるようなお話もありました!

ご両親が認知症と診断された方のお話で、親が1人で外を歩いていたら声をかけて欲しいと勇気を出してご近所さんにお願いしたところ、「わかったよ」「心配しないで」っと快く受け止めてもらえたことが、とても嬉しかったそうです。その一歩を踏み出すまでの葛藤を思うと、受け止めてもらえたことがどれほど救いになっただろうと感じました。

認知症には徘徊という症状があり、ご家族だけでは抱えきれえない不安もあります。その時に地域が一緒に支えてくれたら、どれほど心強いだろうと思います。地域のつながりが薄れつつある今、地域で支え合うことの重要性を改めて感じました。

「見守りシール」や「事前登録」といった支援制度もありますが、まだ十分には知られていないそうです。

見守りシールを貼っている方が1人で歩いていたら、「どうしたんだろう?」と気付くきっかけになり、声もかけやすくなる。だからこそ、当事者や関係者だけではなく、もっと多くの方々に知ってもらう必要があります。こうした取り組みを知る人が増えることで、地域全体で見守る気持ちが少しずつ広がっていくのだと感じました。

実は私自身、認知症カフェの存在を知らず、偶然知ったことがきっかけで今回初めて参加しました。

認知症の方やそのご家族が抱えている思いや不安は、十分に理解されにくいことが多く、だからこそ、こうした場所や取り組みが、どれほど大切な支えになっているのかを、今回の参加を通して知ることができました。

これからもできる限り参加していきたい、そして、自分にできることをもっと深く考えていきたいと思います。 

付き添い介護サービス&介護旅行の
「さくらの樹」は、
介護が必要な方も介護している方も
みんなが元気に笑顔でいるために、
・病院付き添いサービス
・アクティブサポート
・介護旅行サポート
を提供しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次