
本日は、「医療ケア+飛行機移動」に関してのお話をさせていただきます!
ご存知の通り、療養中の方は安静が基本です。ただし、ご事情や状況によって、長距離の移動をご希望されるケースも。
しかしながら、移動するには、さまざまなハードルがあります。
当たり前ですが「安全」な移動である必要があり、その安全の確保というのは、ご状況によって容易いものではありません。特に飛行機となると、そのハードルはぐんとあがります…!
そしてある日、以前勤めていた病院の上司から連絡がありました。
飛行機移動のハードル
・県外で倒れ、治療された方がいる。
・その後、飛行機で沖縄に移動されている。
・沖縄で療養していたが、故郷の島に帰りたいとの希望がある。
このような状況でした。入院病棟側も「その夢を叶えてあげたい」という思いがあり、ただ現実的には、島まで連れて行くための人員をさけない状態であるとのこと。
さらに、状態としては医療ケアも必要なためハードルが高い、といったことで、さくらの樹にご相談をいただいた、というのがことの経緯です。
ただ、ご連絡をいただいた当時の私は、医療ケアが必要な方の飛行機移動は未経験。なので、その前提での対応となることをご家族さまにしっかりお伝えしました。そして、その上でのご依頼を希望いただき、お受けしました。
安全な移動のために、私がしたこと

もちろん、お受けした以上は、「初めてだから」ではなく、私は安全な移動となるよう努めなければなりません。
なので、このミッションは出発の日より前からはじまります。退院までにやったことは以下の通りです。
- 一緒に外出訓練を行う(全2回)
- ご家族の方にもケア(痰の吸引、酸素の使用、胃瘻から薬の注入)を習ってもらう
外出訓練時のできごと
1回目は問題なく終了しましたが、2回目の外出の際に疲れからか軽い痙攣を起こる、という事態が発生しました。
改めてヒアリングをすると、入院中はそこまで動く機会もなく、痙攣も起きなかったため、お薬を減らされていたとのこと。利用者さまの主治医に、外出時の痙攣をお伝えしたところ『薬がまだ必要なんだってわかって良かったよ、ありがとう』と、言っていただきました。
このように、病棟側も主治医も、さくらの樹のような自費のサービスを理解された上で、利用者さまの状態管理、飛行機移動のリスク管理をしてくださいました。また、出発までの準備もしてくれたおかげで、移動中に体調が悪くなることはなく、無事に移動できたのです。
その事前準備を整えた上で、そのほかの準備も万全にし、いざ当日。利用したのはJALで、JALの職員さんにもサポートをいただきました。




実際の機内では血圧や酸素の値を測り、酸素量を調整。吸引は必要がなく、無事体調も安定して、島まで帰ることができました…!
無事移動ができ、思いを叶えるお手伝いができたことが嬉しく、そして私自身、初めての経験ができ、凄く勉強になりました。
これらの経験は自信につながり、今思い返しても、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、今回ご利用者さまの夢を実現できたのは、JALの方々、また「外出訓練時のできごと」で綴ったように、主治医や病棟側のご協力があったからこそです。病院によっては移動許可をとることすら難しく、それを許し、お力添えをいただき、本当にありがとうございました。
まだ島にお会いしに行けていないのですが、いつか時間をつくって会いに行きたいです!!
